千葉商科大学政策情報学部での2021年度春学期特別講義「シリアスゲームデザイン」の全授業(全13回)が、 2021年7月16日に終了しました。
受講生が制作したゲームのプロトタイプ作品、およびシラバス&全講義資料をご紹介します。
受講生作品紹介
全10チームがシリアスゲームのプロトタイプ作成に取り組みました。そのうち3チームの作品を紹介します(受講生の許可を得て公開しています)
パック イン ザ バッグ
「詰めろ、生きろ、考えろ!!」がキャッチコピー。自分の防災バッグに入れる防災グッズを考え、それを使って非難所生活を送り、仲間と協力しながら生き延びる。防災グッズの重要性および災害時の助け合いの必要性を伝えることを目的としたゲームです。
パックインザバッグ!nfected
感染症をテーマにした作品。タイトル一文字目の「!」は、論理演算のNOTを意味します。ゲームの中ではさまざまな役職が登場し、ワクチンを接種すれば勝ち、プレイヤーの半数が感染症にかかったら全員敗北。感染症への対策を考えることを目的としたゲームです。
小事は大事
ポイ捨てによって、二次被害、三次被害が発生していることを知ってもらうことを目的としたゲーム。1つの地域のごみが原因で発生した二次被害、三次被害により他の地域の人にも影響が出るゲームで、プレイヤーは協力して被害の発生を食い止めることを目指します。
小事は大事シラバス&全講義資料
授業では、シリアスゲームの体験および、受講者⾃⾝によるアナログゲームの制作を通じて、社会の問題を抽象化する能⼒や、グループワーク形式における対話⼒の向上及び協働スキルの向上を⽬指しました。
全13回の授業は、①シリアスボードゲームの体験、②シリアスボードゲームの企画、③プロトタイプ作成の3ステップで構成され、シラバスは以下のとおりです。(概要をクリックすると各回のレポート、授業資料をクリックすると各回のスライドが確認できます)
# | 概要(担当講師) | 授業資料 |
第1回 | ガイダンス。シリアスゲームとは(上原) | スライド |
第2回 | シリアスゲームの体験①。ゲーム制作背景の共有 (飯島) | スライド |
第3回 | シリアスゲームの体験②。ゲーム制作背景の共有 (今井) | スライド |
第4回 | 題材の選択とチーム編成。制作テーマの検討。ゲーム制作の進め⽅。 (上原) | スライド |
第5回 | ゲーム企画の⼿法。チームでのゲーム企画① (石神) | スライド |
第6回 | ゲーム企画の⼿法。チームでのゲーム企画② (飯島) | スライド |
第7回 | チームでのゲーム企画③。中間発表の説明 (佐藤) | スライド |
第8回 | 中間発表(ゲーム企画の発表) (佐藤) | スライド |
第9回 | ゲームデザインの⼿法。プロトタイプ作成① (石神) | スライド |
第10回 | ルールづくり。プロトタイプ作成② | スライド |
第11回 | 最終発表準備。プロトタイプ作成③ | スライド |
第12回 | 最終成果の発表 | スライド |
第13回 | ゲーム制作活動の振り返り (上原) | スライド |
講師紹介
本授業は、6名の講師陣によるオムニバス形式の授業を実施しました。
講師(敬称略)
- 上原 一紀
- 石神 康秀
- 飯島 玲生
- 佐藤 宏樹
- 中澤 義光
- 今井 修