千葉商科大学政策情報学部にて2025年度春学期特別講義「シリアスゲームデザイン」を行いました。学生がチームを組んでシリアスゲームを作成する全13回の講義が、無事に終了しました。
授業のカリキュラムや、受講の様子を一部ご紹介します。
カリキュラム
授業では、受講者⾃⾝による社会課題を題材としたアナログゲームの制作を通じて、社会の問題を抽象化する能⼒や、グループワーク形式における対話⼒の向上及び協働スキルの向上を⽬指しています。
大まかな流れとして、まずは①ゲーム企画(チームビルディング、社会課題の設定、リサーチ、構造化等)、続いて②プロトタイプ作成(ゲームシステムの設計、プロトタイプ作成、テストプレイ等)、そして③発表(企画・制作した内容をプレゼン)で構成されています。
具体的なカリキュラムは以下のとおりです。
# | 概要 |
第1回 | オリエンテーション |
第2回 | グループ分け、テーマ決め |
第3回 | リサーチ、企画の検討① |
第4回 | 企画の検討② |
第5回 | 企画の検討③ ※ゲスト参加 |
第6回 | ゲーム制作① |
第7回 | ゲーム制作② |
第8回 | ゲーム制作③ |
第9回 | テストプレイ ※ゲスト参加 |
第10回 | ゲーム制作④ |
第11回 | 発表の準備 |
第12回 | 最終発表① ※ゲスト参加 |
第13回 | 最終発表②、リフレクション ※ゲスト参加 |
カリキュラムのポイント
講義では以下を学べるように設計しています。
1.社会課題:社会課題を調査し、そのモデル化に取り組みます
2.チームでのプロジェクト進行:グループワーク中心で進めていきます
3.企画・開発の流れ:あらゆる仕事で共通プロセスを体験します
社会課題を調査し、それを題材にアナログゲームを制作するという、あまり他ではない体験とはなりますが、そのプロセスから得られる学びは授業外でも大いに役立つものと考えています。
また、講義の要所となるポイントでは、学外のゲスト(社会人や学生等)に参加いただき、その時点での成果物に対してフィードバックを頂きました。
コンサルタント、IT企業、メーカー、NPO、先生、大学生など様々なバックグラウンドを持った方々にご参加頂きました。大変ありがとうございました。
受講生の作品について
学生は4-5名のチームを組み、関心ある社会課題テーマを自ら検討し、計6チームがそれぞれのアナログゲームを制作しました。
<制作した作品のテーマ/タイトル>
・過密問題/カミゲー
・人口流出による過疎化/ここそういう政策ナンスか
・当事者目線で考えるバリアフリー(タイトルなし)
・若手社員のメンタルヘルス(タイトルなし)
・フードロス/解決しよう フードロス問題!
・家事・育児における男女間の平等/みんなのカジーイクジー