鳥獣対策ボードゲームとは
最近、都会にイノシシが出てきて、住民がケガをしたというニュースが時々流れています。今までいなかったのに急に出てきて、皆さんはびっくりされるでしょう。
このゲームは最近農水省の鳥獣対策の研修会でも行っているもので「鳥獣対策はどのようなものであり、何が大切であり、何が難しいか」を体感することができます。
ゲーム体験
鳥獣対策ボードゲームは、プレイヤーが住民、ハンター、イノシンに分かれて、住民、ハンターはイノシンを仕留めること、イノシンはとにかく生き延びることを目指します。
当日は、3ゲーム、参加者が1ゲームごと役目を変えながら楽しみました。回数を重ねるごとに知恵をつけていくイノシン、一方で住民・ハンターの連携も深まっていき、勝負はスリリングな展開に。あるテーブルでは、ついに3ゲーム目、ハンターがエリア内の地勢と住民やエサの配置からイノシンの場所を読みきって、イノシンが微動だにしないうちにズドン。1ターン未満で、ゲームが終了してしまいました(それでは、あまりにイノシン(役)がかわいそうと、特別にもう一回プレイしました)。
対話
Urbolabの学習会は、まず前半、話題のまちげーを体験し、後半はゲーム開発者を交えてディスカッションするのが特徴です。
今回はゲーム開発者の今井さんから、ゲーム開発の経緯やねらい、ゲーム性を高め課題・解決への気付きを高めるための工夫について伺いました。さらに今回は、鳥獣対策の専門家、中谷さんから鳥獣の生態や、被害と対策の歴史と実態についてお話を伺い、会場全体で深掘りした議論が行われました。
印象深かった開発者からのお話
「その土地の情報をしっかりマップに落とし込んで、“ゲームの次の展開”までつなげるところまでしっかりやってこそのシリアス・ゲーム。ただゲームとして面白いというだけでは、有名ゲームの亜流になってしまう」(今井さん)
「鳥獣が西日本に生息地が偏っているのは、江戸時代に東北地方で徹底的に排除したから。イノシシの分布域が拡大している一方で農作物被害額が下がってきているが、それだけ対策を打っているのも一因。しかし対策費も被害のうち」(中谷さん)
コメント