まちづくりゲームデザイン講座

千葉商科大学「シリアスゲームデザイン2023」受講生ゲームの紹介

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千葉商科大学政策情報学部での2023年度春学期特別講義「シリアスゲームデザイン2023」の全13回の授業が、 2023年7月14日に終了しました。

授業のカリキュラムや、受講生が制作したゲーム作品を一部ご紹介します。

カリキュラム

授業では、シリアスゲームの体験および、受講者⾃⾝によるアナログゲームの制作を通じて、社会の問題を抽象化する能⼒や、グループワーク形式における対話⼒の向上及び協働スキルの向上を⽬指しました。

全13回の講義は、前半はゲーム企画(社会課題の設定、構造化、モチーフやメッセージの検討等)、後半はプロトタイプ作成(ゲームシステムの設計、プロトタイプ作成、テストプレイ等)で構成されています。

具体的なカリキュラムは以下のとおりです。

#概要
第1回ガイダンス。シリアスゲームとは
第2回シリアスゲームの体験
第3回チーム編成。制作テーマの検討
第4回ゲーム企画の手法
第5回 企画を深めるリサーチの手法
第6回 企画のブラッシュアップ、中間発表準備
第7回 中間発表
第8回 中間発表振り返り、ゲームデザインの手法
第9回 プロトタイプ作成①
第10回 プロトタイプ作成②、テストプレイ
第11回 ゲームのブラッシュアップ、最終発表準備
第12回 最終発表①
第13回 最終発表②、リフレクション

受講生作品紹介

全8チーム(各チーム4,5名)がそれぞれに社会課題を設定して、シリアスゲームのプロトタイプ作成に取り組みました。一部の作品を紹介します。

パワフレーズ

【ゲーム概要】
「パワハラ」問題を取り上げたシリアスゲーム。パワハラ×パラフレーズ(言い換え)を掛け合わせて「パワフレーズ」。どんな言葉がパワハラに聞こえるのか、どう言い換えれば良いのかを考えるゲームです。
プレイヤーは、「部下の仕事が遅い」「上司がパソコンを使えない」などのシチュエーションで、どういう言葉をかけると良いのかを考えます。パワハラの代表的な6類型に当てはまっていないか等の観点から互いに評価をしあうことで勝敗を決めます。

最終発表資料はこちら

SEARCH AND DECIDE 探して、決めて

【ゲーム概要】
「選挙の投票率低下」、特に若者世代の投票率の低さを取り上げたシリアスゲーム。 情報を調べて、根拠を持って投票するという体験を通して「誰に投票すればいいかわからない」状態の解決を目指しているゲームです。

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絶滅危惧種

【ゲーム概要】
「絶滅危惧種問題」を取り上げたシリアスゲーム。絶滅危惧種が増えることで人間の危機につながる、ということがなぜ起きるのかを考えてほしい。難しい話をゲームを通して考えてられるようにと作ったゲームです。プレイヤーはカードを使いながら「動物メーター」「人間メーター」のバランスを調整し、両者のメーターの差が小さい人が勝利となります。

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講師及びSA紹介

本授業は、7名の講師陣と2名のSA(Student Assistant)により受講生をサポートしながらオムニバス形式の授業を実施しました。

講師(敬称略): 佐藤 宏樹、上原 一紀、石神 康秀、飯島 玲生、中澤 義光、今井 修、渕元 哲

SA(敬称略):児玉 詩歩、西郡 雅哉

授業の風景

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